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財団法人二階堂美術館

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川合玉堂 《小春》

大正15年~昭和元年(1926)、玉堂53歳の作。第7回帝展に出品。玉堂ははじめ望月玉渓、幸野楳嶺に師事し、京都独特の写実的で穏やかな花鳥画を学んだ。後に東京で橋本雅邦に学び、狩野派の古典的で強靭な筆線を身につける。玉堂はこの極端に異なる画風を融合させ、独自の詩情あふれる風景画を完成させた。特に大正末期から昭和初期は、鮮やかな色彩を加えて四季折々の風物を描いている。この作品も蓮の葉が鮮やかである。斜めに伸びる葉が画面全体に動きを与え、頭を垂れた稲穂が平明で安定した空間を作っている。色彩も濃淡を変えることで奥行きが広がっている。葉の穴から背後の葉がのぞき、画家のユーモラスな視点さえも感じさせる。

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